アプリ開発に使用しているAndroidエミュレーターが重くなったので、「Wipe Data」で初期化したところ、今まで下部に固定されていたキーボードが、フローティング状態（浮いた状態）になってしまい、戻せなくなりました。
以前は、キーボードの設定画面に、フローティングを解除する設定ボタンがあったのですが、探しても見つからず、地味にハマりました。。
結論としては、「テキストフィールドへの書き込み」（英語では「Write in text fields」）を無効（OFF）にすると解消できました。
日本語のWebサイトやChat-GPTからのアドバイスでは解決できなかったので、同じ問題に直面した方のご参考になればと思い、その過程を共有します。
前提とする環境
- PC：MacBook Pro（Intel Core i5）
- OS：macOS Sonoma 14.5
- Flutter：3.27.1
- Android Studio：Koala 2024.1.1 Patch 1
- Xcode：15.4
- Androidエミュレーター：Pixel 8 Pro API 35
発生した状況：フローティング解除ボタンが見つからない
Androidエミュレーターを「Wipe Data」で初期化したところ、下図のように、キーボードが浮いた状態（フローティング状態）になってしまいました。
いつもは初期化後に、設定から簡単に固定表示に変更できましたが、今回は、キーボードの設定画面を開くと、フローティングの設定ボタンが見つかりませんでした。
アプリ開発では、キーボードが画面下部に固定されている状態で、画面レイアウトに問題が生じない事を確かめる必要があるため、この状態のままだと困ってしまいます。。
キーボードを画面下部に移動しても固定されない
仕方なく、Chat-GPTに尋ねたり、Web上で検索したりしましたが、概ね見つかったのは、
- キーボードの設定で、「フローティング」設定ボタンを押して解除する
- キーボードを画面下部に移動して固定する
という内容でした。
1点目は前述のとおり、フローティングボタン自体が見つからなかったので、2点目の画面下部への移動を試みましたが、移動してもキーボードは浮いたままで、画面下部に固定（ドッキング）できませんでした。。
英語で検索すると、2通りの対処法を発見
ダメ元で英語で検索してみると、まさに自分と全く同じ状況のQ&Aがありました。
回答のスレッドを見ると、解決マークは付いていませんが、概ね2通りの対処法が挙がっていました。
①：Gboardアプリを強制終了・データクリアする
この方法によると、キーボードアプリを初期化すれば固定に戻せる、という事のようですが、エミューレータ内のアプリ一覧には、Gboardアプリが見当たりませんでした。
また、設定画面から進んで、Gboardの設定画面を表示しても、強制終了やデータクリアができる項目は見つけられませんでした（見つけ方を知らないだけかもしれませんが...）。
②：Gboardの設定で「テキストフィールドへの書き込み」をOFFにする
結論として、この方法（設定画面から「テキストフィールドへの書き込み」を解除する）で解決できました！
下記に設定の流れを掲載します。
ご参考に、「テキストフィールドへの書き込み」の画面については、英語の画面も掲載しておきます。
これでキーボードが画面下部に固定され、かつ、キーボードの設定画面に、フローティングの設定ボタンも表示されました。
キーボードのフローティング状態を戻せない問題への対処法 - 最後に -
「こんな事でハマるとは...」という意外な所で、時間が掛かってしまいました。。
「手書き」を解除すれば復活する、というのは想像できませんでした^^;。
最近は、Chat-GPTに聞いて解決してしまう事も多いですが、やはり困った時に英語での検索、特にStack overflowは、変わらず心強い情報源だなぁと感じました。
やはりAIと検索はしばらく併用するのが良さそうです。
以上、どなたかのご参考になれば幸いです。
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