アプリの更新版をリリースする際、更新前のアプリ内データが、更新後に壊れないかを確認したい所です。
しかし、一度、Google Play Consoleから内部テスト版をテスターアカウントに配信してしまうと、Google Play上でリリース版に戻せないので、いつも困っていました。
試行錯誤の末、最適な方法ではないかもしれませんが、自分なりに辿り着いた方法について、簡単に共有できればと思います。
前提とする環境
- PC：MacBook Pro（Intel Core i5）
- OS：macOS Sonoma 14.5
- Flutter：3.27.1、3.19.6（複数アプリで2種類のバージョンを使用）
- Android Studio：Koala 2024.1.1 Patch 1
発生していた課題
一度、内部テスト版を配信してしまうと、検証用端末上のGoogle Playのアプリページには「（内部用ベータ版）」と表示され、内部テスト版しかインストールできません。
検証用端末内で、別のGoogleアカウントでログインしても、同じデバイスを使っている限り、同様に内部テスト版が表示されてしまいます。
※まれにリリース版を表示できることもあるのですが、うまく再現できません。。
Google公式ヘルプ（アプリのベータ版プログラムの登録を解除する）では、[アプリとデバイスの管理] → [ベータ版] から解除できると案内されていますが、筆者の端末では「ベータ版」という項目が表示されませんでした。
テスター登録を一時的に解除する方法もありますが（Chat-GPTに尋ねると、この方法を提案されます）、反映に時間がかかり、かつ、再び内部テストを行う際には再登録が必要になるため、手間がかかります。
また、開発環境から端末に直接、旧バージョンをインストールする方法もありますが、Google Play経由の環境とは厳密に異なります（あくまで、Google Playからインストールした環境で、更新前後の挙動を確認したく...）。
iOSの場合は、内部テスト版が、TestFlightアプリを通じて提供され、AppStoreリリース版とは別にインストールできるため、このような問題は生じず、この点ではiOSの方が便利だな、、と思っていました。
解決方法：アカウントを一時的にログアウトする
試行錯誤の結果、最も手軽だったのが「デバイスから一時的にテスターアカウントをログアウトする」方法でした。
手順は以下の通りです。
- Android端末の 設定 を開く
- パスワードとアカウント を選択
- テスター用のGoogleアカウントを選択
- アカウントを削除 を実行
この状態で、検証用端末上でGoogle Playを開くと「（内部用ベータ版）」は表示されなくなりました。
即時反映されるため、待つ必要もありません。
その後、内部テストを再開したい場合は、同じく「パスワードとアカウント」から削除したテスター用のアカウントを追加すれば、すぐにテスター状態に復帰できました。
この方法だと、内部テスト版（内部用ベータ版）の表示・非表示を確実に切替えることができ、再現性も高いです。
他にもっと良い方法があるかもしれませんが、筆者にとってはこの方法が最も手軽でした。
以上、非常に簡単な内容ですが、どなたかのご参考になりましたら幸いです。
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