iOS審査:Guideline 5.1.1(v) - Data Collection and Storageの違反指摘でリジェクト
結論:アカウントの作成をサポートしていない点を丁寧に説明する
2023/9/12 Flutter エラー・バグ日記
下記日記で記載した、iOS審査のリジェクト事案の続き。
先日は、ユーザーにGoogleサインインを要求する地点が、GoogleのAPI利用地点よりもかなり前に設定されていたため、あくまでAPI利用の直前に変更せよ、というものであった。
この点は実装を修正し、承認されたのだが、今度は、以下の指摘を受け、再度リジェクトとなった。
Guideline 5.1.1(v) - Data Collection and Storage
あなたのアプリはアカウントの作成をサポートしていますが、アカウントの削除を開始するオプションが含まれていないようです。
アカウントの作成をサポートするアプリは、App Store ユーザーがアプリの使用中に共有したデータをより詳細に制御できるように、アカウントの削除も提供する必要があります。
・・・(以下略)・・・
2022年6月30日以降、求められるようになった規定であり、本規定自体は認識していた。
しかし、あくまで自分のアプリで求めているサインインは、GoogleのAPIを利用するためのものであり、ユーザー管理のためではなかったので、要求されることを想定していなかった。。
Googleのアカウント削除まで誘導して良いのか疑問
自分のアプリの場合、アカウント管理を目的とした独自のサインイン機能を提供しているわけではない。
そのため、ユーザーがアカウント削除できるようにするためには、下記Googleアカウントの削除ページに誘導する程度しかできないのだが、果たしてそれでOKとなるのだろうか。。
また、当然のことではあるが、そもそもこのアプリを利用するために、わざわざGoogleアカウントを取得するユーザーはいない。※iPhoneユーザーであっても、基本、全てのユーザーが、YouTube利用などのために、Googleアカウントを持っているはずなので。。
そのため、当アプリとは全く関係のないデータが大量に削除されてしまうような誘導を、安易にやって良いものか、、と悩む。。
アカウントの作成はサポートしていない、という点を説明
改めてAppleからの指摘事項をよく読むと、
「アカウントの作成をサポートしていますが・・・」
とある。
ガイドラインの原文
を見ても、
「アカウントの作成に対応したAppの場合は・・・」
とある。
つまり、アカウントの作成機能があると、ガイドラインの規定に該当すると解釈できる。
一方、自分のアプリの場合は、あくまでGoogleのAPIにアクセスする際に、Googleへのサインイン画面が表示されるのみであり、アカウント作成の画面は表示されない。
この点に気づき、上記画面キャプチャを添付して、App Reviewのページから、下記趣旨を丁寧に返信させていただいた。
- 私のアプリは、独自もしくはサードパーティサービスのものであるかによらず、ユーザーアカウントの生成、ユーザーアカウント情報の収集・管理をしていないこと。
- Googleサインインの目的は、Googleが提供するAPIにアクセスすることのみであること。
- 添付の画像に示すように、Googleサインインの画面が表示されるが、新しいGoogleアカウントを作成する画面は表示されないこと。
- したがって、私のアプリはアカウントの作成をサポートしていないため、このレビューで提起された問題には該当しないと考えられること。
すると、「Thank you for providing this information.」とのことで、無事、アプリの修正は必要なく、そのまま承認いただけた。
今回も半分ダメ元であったが、、事情を丁寧に説明することで理解いただけたので、ホッとした。。
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