最近流行りのタイミーに登録したけど、利用規約の注意点を教えて
了解!サクっと読めるよう、簡潔にポイントを整理したよ
スキマバイトアプリのタイミー(Timee)に登録したけど、
- 利用規約が長くて読み切れていない、、
- 後で読もうと思っても、なかなか時間が取れない、、
という方も多いですよね。
そんな方々のために、ITベンチャー3社で10年以上に渡り、法務責任者を務めてきた筆者が、ユーザーの目線から「Timee ユーザー利用規約」を読み込んだので、皆さんの時間節約のために、注意点をシェアします。
サクっと読めるよう、思い切って簡潔にしていますので、その点はご了承ください。
目次が結論になっていますので、お時間のない方は、目次だけご覧ください。
タイミーの利用規約 重要な注意点(6つ)
評価対象:
- Timee ユーザー利用規約
- 2022年 10月1日改定版
筆者が判断した重要なポイントは、以下6点です(筆者の考える重要度順に記載)。
①6ヶ月以上利用しないと、利用停止 or 登録抹消の恐れあり
6ヶ月以上サービス利用しないと抹消になる可能性もあるとのこと。
6ヶ月はあっという間なので、「試しに一回使ってみて、次のまとまった休みの時期にまたやろう」ぐらいの温度感で使い始めた場合は、注意が必要です。
また、遅刻した際などに受けるペナルティポイントが、8ポイント以上になると一時利用停止になるとの事なので(こちらのヘルプ参照)、注意が必要です。
②業務上の指示に従わないと、ペナルティポイントを受ける可能性あり
【該当条項】第8条3項(2)
「聞いていた話と仕事内容が全然違った」というクレーム的なレビューも見られますが、そもそも求人者(企業)は、ユーザー(ワーカー)と雇用契約を結んでいるので、ワーカーに指揮命令をする権限があります。
もちろん法律違反となる指示はNGですが、労働条件通知書の業務内容から大きくハズれない範囲であれば、原則ワーカーは指示に従う必要があるので、安易にクレームを言って拒否すると、ペナルティにつながる恐れがある点は、認識した方がよいでしょう。
③金融機関口座を正確に登録しないと、一時利用停止になる恐れあり
【該当条項】第5条3項
結婚で名字が変わったり、統合により銀行名や支店コードが変わったりしたのに、ウッカリ変更を忘れていた、という事はよくあります。
古い情報のままだと、賃金の振込がされないだけでなく、利用自体を停止される可能性があるとの事なので、注意が必要です。
筆者は、業務で多くの個人の方に振込処理をした経験がありますが、提供された口座情報が未更新だったため、振込エラーになった事が多々ありました。
エラーになると、口座情報の確認に時間がかかり、振込が大幅に遅れてしまいます。
「意外にやりがちなミス」と捉え、常に登録情報に間違いがないか、確認しておきましょう。
④登録情報に変更があったら、速やかに更新する必要あり
【該当条項】第5条1項
特にペナルティ的な規定はないものの、結婚や引っ越し等で、氏名や住所が変わった際は、速やかに登録を更新する必要があります。
理由は、タイミーのアプリ内で発行される源泉徴収票に記載される住所・氏名に影響があるためです(こちらのヘルプ参照)。
源泉徴収票は、確定申告に必要な重要資料なので、「ちょっと遅れてもいいかな、、」などと先延ばしせずに、素早く変更しておきましょう。
⑤既に契約している求人者(企業)には応募できない
第7条3項では、既に雇用契約関係にある求人者には応募しないよう「配慮」する事が規定されています。
一方で、第10条3項では、雇用だけでなく、委任や業務委託等の関係がある場合も含めて、明確に禁止となっているので、応募はできないと考えた方が良いでしょう。
既存の契約範囲以上に収入を増やしたい場合に、タイミーを使って別途応募することはできないことになります。
これは企業の労務管理の観点(時間外労働が想定以上に増加することを防ぐ)からも、必要な措置と考えられます。
本規定を知らず、下記のように、雇用関係等がある企業に、誤って応募してしまったケースもあるようです。
禁止事項に抵触すると、利用停止措置を受ける可能性があるので、注意が必要です。
⑥外国籍の方は、就労資格や在留資格の情報提出が必要
外国籍の方は、登録時に追加で提出が必要とされています。
日本での就労可否を確認する目的だと思われますが、下記のように資格情報の提出要領が分からない、との情報が多く見られました。
カスタマーサポートに連絡が必要なケースもあるようです。
ここをクリアしないと登録自体ができないため、該当する方は、早めに問い合わせて詳細を確認するのが良いでしょう。
タイミーの利用規約 補足的な注意点(5つ)
以降は、補足レベルでの注意点を5点、追加で記載しました。
お時間ある方は、ご覧ください。
(1)労働時間の情報は正しく登録する
第10条9項では「労働時間及び休憩時間等について不正確な記録」をすることが禁止されています。
悪気がなくても、不正確な記録が続けば、支払われる賃金に影響があるだけでなく、違反により利用停止になる恐れもあるため、注意が必要です。
とは言え、恐らくタイミーのユーザー(ワーカー)は、短期間の就業なだけに、自分の働いた時間をキッチリ認めてもらいたい心理が働くと思うので、ルーズになることは少ないかもしれません。
この辺は、毎月の賃金が固定化しているサラリーマンが、つい日々の勤怠打刻を忘れてしまう、、という状況とは事情が異なりそうです。
(2)賃金の支払いは翌月15日
【該当条項】第9条1項
一般には、早期振込申請(いわゆる即日入金)を使う方が多いと思いますが、申請しなければ翌月15日(休日の場合は翌営業日)に賃金が支払われます。
申請せずに、15日になっても振り込まれなければ、金融機関口座の登録間違いなど、何らかのトラブルがあった可能性があります。
前述の第5条3項にあるとおり、口座情報の間違い等で振り込めない場合、タイミーは責任を負わない、とされていますので、必ず15日には入金を確認し、問題に気づいたらすぐに問い合わせる事が必要です。
(3)源泉徴収票はアプリ内で提供される
【該当条項】第9条2項
源泉徴収票は、原則としてアプリ内で表示されるとの事なので、紙で郵送されることは無い点を理解しておく必要があります。
源泉徴収票は、確定申告時に必要な書面なので、就労後に正しくアプリ内で表示されているか、早めに確認しておくと安心です。
(4)労働条件の明示は電子ファイルで提供される
【該当条項】第7条7項
利用規約では、労働条件通知書等の雇用契約に関する書面が、電子ファイルで提供されることに対し、ユーザー(ワーカー)は同意した事になっています。
こちらのヘルプによると、労働条件通知書は、求人画面に添付されているほか、アプリのマイページからも確認可能なようです。
就業先でトラブルがあった際、法的な拠り所となる書面になりますので、会員登録を抹消されたり、退会したりした後でも、手元に残るよう、必ずダウンロードしておきましょう。
(5)レビューした内容は公表され、タイミーが利用できる
ユーザー(ワーカー)が、企業をレビュー(評価)した際の投稿内容は公開されるので、個人情報や機密情報の漏洩にならないよう、内容に留意する必要があります。
なお、第12条3項では、投稿した内容について、様々な権利をタイミーに許諾する事となっていますが(著作者人格権の不行使への同意を含め)、恐らくレビュー内容に、ユーザー(ワーカー)による創作的な内容が含まれる事はほぼ無いと思いますので、この点は、さほど気にせずで良いと思われます。
以上、ご参考になれば幸いです。
利用規約のポイントを理解した上で、安心してタイミーを利用して、生活を充実させましょう!
↓利用規約のチェックポイントを解説した記事はこちら
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